ユネスコチェアについて
チェアホルダー(上智大学ユネスコチェア代表)・杉村美紀について
専門分野はアジアを中心とする比較教育学、国際教育学、多文化教育論。1985年にお茶の水女子大教育学部を卒業後、東京大大学院の修士と博士課程を経て、2002年から上智大学に勤務。2014年から7年間、学術交流担当およびグローバル化推進担当の副学長を務めた。また2016年から22年まで、ユネスコ国内委員教育小委員会委員長、2017年から23年まで日本比較教育学会長を務めた。2022年にはユネスコの1974年勧告改訂のための国際専門家委員に選出されている。この他2020年からアジア太平洋環境研究大学ネットワーク(ProSPER.Net)副議長、2021年から国連大学サスティナビリティ高等研究所客員教授なども務め、現在に至っている。研究テーマは国際化やグローバル化による人の移動と教育で、留学生、移民や難民、外国人労働者やその子どもたちの教育と、それをめぐる支援や政策についての多文化教育に関する調査・研究、持続可能な開発のための教育、ならびに教育の国際連携と国際高等教育の研究を行っている。

上智大学総合人間科学部教育学科教授/上智大学学長
上智大学ユネスコチェアについて:人間の尊厳、平和、サスティナビリティのための教育に関するユネスコチェア
ユネスコチェアは、高等教育機関がユネスコと連携して複雑化する現代社会の諸課題に取り組むプロジェクトです。上智大学のチェアは、人間の尊厳を軸に、平和と持続可能な社会を実現するための教育と研究を推進することを目的に2024年2月に発足しました。
上智大学ユネスコチェアの活動体制と活動の柱は次の通りです。
3つの国際機関(国連大学サスティナビリティ高等研究所、アジア太平洋国際理解教育センター、アジア欧州財団)と5つの大学(ボストンカレッジ、ハベリアナ大学(ボゴタ)、アテネオ・デ・マニラ大学、国際イスラーム大学、エジプト日本科学技術大学)と連携し、以下の5つの学術研究交流活動を展開します。
- (1) ユネスコの活動を土台とし、特に「平和、人権、サスティナビリティ」を軸に2023年に改訂されたユネスコ勧告」に焦点をあて、人間の尊厳、平和、持続可能性に関する教育と研究を推進する。
- (2) 南北および南南協力のために、大学および関係機関を通じて、対話と交流の機会を組織することにより、ネットワーキングと協力を促進する。
- (3) 包括的で持続可能な積極的平和を達成するための取り組みに焦点を当てた比較教育および国際教育に関する共同研究を推進する。
- (4) 持続可能な開発のための教育(ESD)およびグローバル・シチズンシップ教育に関する活動を通じて、国際教育の教育者および実践者の教育経験と優れた実践に関する知識の共有を促進する。
- (5) 関連プログラムや活動について、ユネスコ、他のユネスコチェア、UNITWIN ネットワークと緊密に協力する。
